内容説明
『煕代勝覧』とは、「輝ける太平の世のすばらしい景観」を意味する。ドイツ・ベルリン東洋美術館所蔵の原図を特撮。全長一二メートルに及ぶ長大な絵巻をカラー画面で克明に紹介し、描かれた人々や店舗、施設に注釈を加え、すべての表店の図解も掲載する。さらに四十四の項目については「補注」で詳細に説明し、巻末には建築史、美術史など多面的な研究成果を解説として収録。本書はいま注目を浴びる絵巻資料の決定版研究である。
目次
序論
『煕代勝覧』を歩く
『煕代勝覧』を読み解く
補注
解説(制作年代・構成・注文主・絵師;描かれた町家;絵画史から見た『煕代勝覧』;描かれた“売り”の諸相)
著者等紹介
浅野秀剛[アサノシュウゴウ]
1950年生まれ。美術史専攻。現在、千葉市美術館学芸課長
吉田伸之[ヨシダノブユキ]
1947年生まれ。日本近世史専攻。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
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