縮んだ愛

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062113311
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

障害児学級のベテラン教員を襲った、ある「事件」。告白体で語られるその顛末と、物語にひそむミステリー。各紙誌で注目、期待の新鋭による芥川賞候補作。

著者等紹介

佐川光晴[サガワミツハル]
1965年、東京生まれ。北海道大学法学部卒業。出版社、屠畜場勤務を経て2000年、「生活の設計」で第三二回新潮新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

106
ちょいと久しぶりの佐川さん作品でしたが、イヤ、重かったですねぇ・・・。教員である主人公が過去に少しばかり問題があった教え子と再会し、そこから人生の歯車が微妙にズレていく展開に。ミステリーというワケではないのですが、終始ドコかヒリヒリとした緊張感が漂っていました。主人公の妻が少し変わりモノで、正直ちょっと笑えないぐらいのキャラな部分があります。一番マトモだぅたのは、主人公の息子なのかもしれません。佐川さん作品は本当に不思議と、どうしてこう極端な作風にわかれてしまうのかなぁと。読後、複雑なキモチになりました。2016/05/12

takaC

19
ごく日常的な事象でありながら、難解だった。2011/12/24

更紗

4
おれのおばさん3部作の作者ということで図書館で借りました。ちょっと突き放した感じの書き方と主人公の性格は嫌いではありません。明るくはないけど。さて、加害者は誰なのか?気になる終り方ですね。2014/03/08

morimama

3
冒頭は谷崎潤一郎の「痴人の愛」の剽窃。養護学級教師の真面目な「わたし」岡田は果たして非行少年だった牧野を殺したのか・・・謎は解けない。2006/08/15

乱読999+α

1
初、佐川氏。谷崎潤一郎の「痴人の愛」からの題名と冒頭の文は拝借なんだろうが、内容は全く異なる。養護学級を受け持つ教員を主人公として、障害児教育をテーマにに据えながら、義務(対価=報酬を得るためになさなければいけない物、関係を維持するためには必要不可欠な物)と善意(利害関係なしで行う物)そして偽善(利害を気にしながらも善意の如く振る舞う物、自己満足も含む、他人から見ると滑稽な時もある)との境目とは?と、我々に問うたのもと私は思った。しかし、唐突な結末・・・読者が如何様にも判断できる・・・ウ~ン?です。2015/11/30

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