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内容説明
アジアの五つの国から来た五通りの障害をもつ五人の若者たち。反発や挫折、そして愛が交錯する輝かしい青春の日々…。
目次
第1部 新しい挑戦(「日本に研修ですか?」;フンキ、日本に行く)
第2部 五人の見知らぬ外国人(ここは日本;多国籍の研修生たち ほか)
第3部 懐かしい人たち(太陽の家;不満だらけのフンキ ほか)
第4部 さあ、これからスタートだ(別れは再会を約束し…;再スタート)
著者等紹介
フンキ,ジョン[フンキ,ジョン][Hun‐Ki,Jeong]
1974年、韓国・ソウル生まれ。出生時に脳性麻痺を罹症したため、両手と右足が不自由で、言語障害もある。小学二年生までは母親に背負われて通学。その後、市内バスに乗る練習をかさね、三年生からは一人でバス通学したという。小・中・高とも特殊学校ではなく、普通校に通う。1994年、脳性麻痺障害者としては初めてソウル大学に入学。1998年に卒業し、大きな話題となった。1999年に「ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業」の第一期生に選ばれ、日本で一年間の研修を受ける。日本では障害者の福祉事情、コミュニケーション手段としてのインターネットやコンピュータ技術を学んだ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ココユキ
1
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業の一期生五人の一人であった韓国の青年ジョン・フンキくんによる、日本で研修した一年間(1999年)の記録。魚を与えるよりも釣りの仕方を教えることが大事(社会的な保障が初めから受けられることは当人にとって良いことなのか)というフンキくんの言葉と、保障を受けるか完全自立するかを自由に選べることが最も大事と言う日本人スタッフとの会話が印象的だった。あったこと、感じたことを素直に綴るフンキくんに、強さと視野の広さを感じた。今もこの育成事業は続いている。2015/03/30