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内容説明
本書は、二〇〇〇年八月にフランスで刊行され、大きな反響を呼んだ“Le Portail”(原題『門』)の邦訳である。長年インドシナで研究活動に従事してきたフランス人の民族学者が、クメール・ルージュ体制下のカンボジアで遭遇した過酷な体験を回想する。一九七一年、著者はクメール・ルージュによって捕えられ、CIAスパイの容疑で収容所に繋がれる。死の恐怖を賭して向き合う著者と収容所長―のちに“処刑者ドゥイチ”の異名で恐れられる男。ふたりのあいだには、いつしか奇妙な友情が生まれる…。一九七五年、プノンペンは陥落し、フランス大使館には千人を超える外国人が篭城する。門前には、保護を求めて殺到する人びとの群れ。通訳として大使館とクメール・ルージュとのあいだに立ち、著者は“門”をはさんでくり広げられるさまざまな悲劇の証人となる。人はだれでも虐殺者になりうる―極限の状況下から、著者は人間の本性を告発する。フランスで8つの大賞受賞。
目次
遙かな門
暗雲
逮捕
鉄鎖
虜囚の森
処刑者
少女
審判の日
欺瞞
若き革命家との対話
宴
アンテルメッツォ―生還
首都陥落
フランス大使館
亡命者たち
非情の門
空白の街
勇気ある人々
縮図
興亡
出発
自由への道
輪廻の橋
エピローグ
著者等紹介
ビゾ,フランソワ[ビゾ,フランソワ][Bizot,Francois]
1940年に生まれる。フランス国立極東学院研究員。民族学者。1965年以降、カンボジア、タイ、ラオスなどインドシナ半島の各国において仏教を研究。現在、フランスの高等実践学校指導教授、「東南アジア仏教」講座正教授
中原毅志[ナカハラツヨシ]
1943年、長野県に生まれる。ルーヴァン・カトリック大学を卒業。会社勤務を経て現在翻訳業。作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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大熊真春(OKUMA Masaharu)
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