内容説明
夜鷹、少年船頭、船宿の下女…涙もため息も、この川は慈しんでくれる。水の街・江戸の下町に生きる人々の情けと哀感を、期待の新鋭が描く時代小説集。
著者等紹介
柏田道夫[カシワダミチオ]
1953年生まれ。青山学院大学文学部卒業後、雑誌編集者を経て、フリーライター、シナリオセンター講師。1995年、「二万三十日の幽霊」でオール読物推理新人賞、「桃鬼城伝奇」で歴史群像大賞を受賞。時代小説の新星として期待されている
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感想・レビュー
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KUAD
1
面白いとは思うけど、ここまで書けるなら、ともったいなく思う。シナリオの専門家であるだけに、ストーリー展開はさすがと感心させられるけど、登場人物にもう少し情感を持って描いていいのではないか。主人公達の心情に深みが持てそうなシーンにもの足りなさが残る。「面影橋ほたる舞い」の少女おさんなどはまだ情感深く描かれてるけど、他は淡泊すぎる。「楓川人がた流し」も、せっかくの姉、お香のセリフや、死ぬ母親お弁の哀れさがもっとあっていいのではないかな。2011/02/24
りっか
1
橋・舟・船宿など川や川の周りで起こる人情ドラマの短編集。ほろりとくる話からぞくりとさせる話までしっとりと書き上げている。特に「面影橋ほたる舞い」がじーんと切なかった。2004/08/18
凌
0
☆2004/10/31




