内容説明
主役=川相昌弘と「偉大なるミスター」が演じた不条理劇、原、清原、元木、一茂らが繰り広げるスラップスティック。―ハミ出し野球記者が描き切る巨人軍10年の真実!誰も書かなかったベンチ裏の人生模様。痛快!「ジャイアンツ劇場」。
目次
1回 引退
2回 肩と太腿
3回 年俸240万円
4回 長嶋采配
5回 怪我
6回 ライバル
7回 雨の円山球場
8回 決起集会
9回 自己犠牲
エピローグ 「じゃ、バントの練習がありますんで」
著者等紹介
赤坂英一[アカサカエイイチ]
1963年、広島県生まれ。’86年、法政大学文学部卒。同年、日刊現代に入社。’88年より、スポーツ編集部でプロ野球取材に従事
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
showgunn
10
タイトルからすると「川相昌弘はいかにしてバントの神様となったか」という内容を想像するがさにあらず、日刊ゲンダイの記者であった筆者が川相昌弘を通じて長嶋茂雄政権下の読売巨人軍について綴った本であり、ここでは長嶋茂雄は徹底的に目立ちたがりで気まぐれで身内びいきの男として描かれている。多くの人に愛されるキャラクターも別の面から見ればこうなのだ、という点で実に面白く、実際当時の選手たちは本当に疲れきっていたのだろうと思う。 それほど期待せずに読み始めたけど予想外に楽しめた一冊でした。2016/08/21
6だ
2
正直に批判記事を書いて当時の長嶋監督から所属していた夕刊紙毎出入り禁止を喰らったという筆者が、個人的な付き合いのある「バントの神様」川相を軸に主に90年代巨人軍の内部事情を書いた本、というと長嶋ファンにはお薦めできなさげだが、なんだかんだでここに描かれてる長嶋や息子一茂は単純に野球が、巨人が、そして勝つ事が好きなだけの人で、熱狂的なファン以外には結構面白く読めそうな気がする。堀内の悪行もそうだがようは周囲に諌めてくれる人や常識を教えてくれる人がいなかったのじゃないかな。それはそれで駄目じゃんな訳だけれど。2014/02/07
Carlos
1
川相好き。2012/02/26
Üchü
1
岡山出身の野球馬鹿にとって、川相昌弘はスターである。私は清水、二岡の台頭からスタメン出場が減り始めた頃の彼しかリアルタイムでは目にしていないのだが、それ以前の彼を知るうえで事細かなエピソードが書かれており、大変面白かった。正直なところ、あまりゲンダイは好きではないけど。笑
ゆき
1
往年の巨人の選手名がバンバン出てきていてかなりおもしろかった。これで終わりじゃなかったという後半部分をほぼ日の連載で読んでいます。2010/12/06
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- 和書
- 鉄幹晶子全集 〈5〉