内容説明
歴史的人物に、宰相の条件を探る。待望久しい人物歴史小説の秀作。
著者等紹介
小島英記[コジマヒデキ]
日本経済新聞社文化部編集委員。本名・小島英煕。1945年、福岡県八女市に生まれる。早稲田大学政治学科卒。’70年、日経に入社し、経済部・社会部・パリ特派員などを経て現職
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感想・レビュー
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鐵太郎
3
この本で新しく知ったことは多いのですが、俗な話をひとつ。枢機卿の臨終の床で、枢機卿の姪のエギュイヨン公爵夫人が献身的に看病したと言います。ぼくは、ゲスな勘繰りで、これはいわゆるカトリック高僧の「甥」「姪」のたぐいであろう、つまり実の子供を世間をはばかってそう読んでいたのだろうと思っておりました。事実は小説より奇なり。信頼すべき噂によると、この公爵夫人は枢機卿との間に子まで成した愛人であったらしい。 おやまあ。 (-_-);2006/07/23
オルレアンの聖たぬき
0
三銃士の中の『悪役リシュリュー枢機卿』の実像がよくわかります。彼は純粋に愛国者だったのだと。2019/04/20