内容説明
何百年も生きる将軍家御文庫の蔵書、それぞれに物語がある。非番の新米同心丈太郎は、古本屋になりすまし、木場の旦那の家へ本の買い取りに出かける。ところが驟雨に見まわれ、雨宿りをした杉皮葺きの一軒家で虫姫に出会う。
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。1973年から杉並区高円寺で古書店を営む。1992年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、1993年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する
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感想・レビュー
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Eiko
3
先の本より、ずっと題名も表紙も胸を張って読めるシロモノだ。時代を問わず、古いモノに対する執着の凄さは、いやはや、頭がさがるばかり。ワタシにはそんなこだわりはないなぁ。虎屋の夜の梅以外は。亀屋友永の松露も好きだし、福岡の鶏卵素麺も好きだし、両口屋の二人静もをちこちも・・・。とっとっと、話がずれて、これくらいにしとこ。2016/06/04
はとむぎ
2
丈太郎さんの日常、三たび。仕事仲間の白瀬角一郎のウラがありそうなところが、いつまでたってもはっきりとしなくて、いつも気になるー。2010/04/19
朱音
2
御書物同心、っていうのは将軍様の図書館司書、みたいなもの(?)なのだろうか、「あれとあれを持て」といわれた本を用意して、目録と本をそろえて、虫干しして…ということをやってるみたい。司書っていうのとはちょっと違うかもしれないけど…。主人公は本が好きで好きで、この仕事にぴったり(?)な人のようだし。お仕事のために本が読める(だってすぐにどの本が必要かわからなきゃダメでしょ?)…結構いいかも。こういう仕事ならやってみたい(勤まりませんって)2002/09/26
motopurin
1
もう、丈さんの朴念仁!と小突きたくなるほど、鈍感でしんが可哀そう。相変わらず古本を巡ってののほほんお役勤めで楽しそう。続きはないのかな。2015/11/23
ジジ
1
シリーズ前作を読んだっけか読まなかったっけか。。角一郎の会話が女子高生みたいに唐突で面白い。なんかこう、ミステリチックな展開を期待して深読みしすぎちゃったりしてちょっと疲れた^^;2011/04/05
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