内容説明
戦前の十番、少女の勇気とお転婆ぶりを生々と描く見事な筆力。愛と哀しみを乗り超える秀作。大御所による初の自伝的長篇小説。
著者等紹介
大野靖子［オオノヤスコ］
脚本家。東京麻布に生まれる。府立第三高女卒。映画『居酒屋兆治』『沖田総司』等の名シナリオで知られる。さらに、ＮＨＫ大河ドラマ、司馬遼太郎の『国盗り物語』『花神』等の脚本で高い評価を受ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
5
とある少女の目線から見た戦中から戦後の日本とその家庭…といった感じの作品でした。 大事件が起こる訳でもなく、淡々と進んでいきました。2012/03/23
砂糖
0
戦前、終戦、戦後と、麻子という少女の成長を描く。美貌の姉が狂気の末に死んだり、大好きだった兄が病に倒れたり、幼い頃に味わう苦労に比べると、戦後、劇団にはまったり、男に魅かれたりするところは、駆け足で描かれていて共感しにくい。青春の終わりを感じるところは、戦後の猥雑感にあふれていた。2013/03/02
