内容説明
所得税は上限10%、相続税はゼロ、遺留分の廃止。私有財産は「悪」だという税制の思想から今すぐ抜け出さないと、日本は三流国に没落する。
目次
第1章 所得税一〇%、相続税ゼロ(人間の知力には二種類のものがある;税金を「年貢」と考えれば難しいことはない ほか)
第2章 私有財産軽視の思想(貧富の差を拡大させたのは産業革命である;私有財産を「悪」とみなすマルクス主義の浸透 ほか)
第3章 個人のお金と国家のお金(「貧すれば鈍する」という光景を見て思ったこと;イギリスが貧乏になった原因は戦後の社会主義化政策 ほか)
第4章 金持ち優遇のウソ(お金は個人や民間企業にあることが本道である;「金持ちのいる社会のみが貧しい人の自由を保障する」 ほか)
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年山形県生まれ。53年上智大学文学部英文科卒業、55年同大学院西洋文化研究科修士過程修了。専攻は英語学。55~58年ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オクスフォード大学に留学。ミュンスター大学よりDr.phil.(1958)、Dr.phil.h.c.(1994)を受ける。60年より母校で教鞭をとり、現在、上智大学名誉教授。この間、フルブライト招聘教授としてアメリカの6つの大学で講義。現在、イギリス国学協会会長、日本財団理事などをつとめる。第1回正論大賞受賞
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