内容説明
虚々実々、ウソとマコトのはざまで活躍するニセモノ師たち！骨董の真贋鑑定を通して、ホンモノの人間を見分ける人間鑑定術を公開。
目次
第１章 世の中はニセモノあってこそ！
第２章 ニセモノ侮るべからず
第３章 ニセモノが放つ「甘く危険な香り」
第４章 私を騙したニセモノ師たち
第５章 ニセモノ師たちのすざましい攻防
第６章 世間を騒がせたニセモノ事件簿
第７章 目利きの真髄ここにあり
第８章 ホンモノはあなたの手のなかに
著者等紹介
中島誠之助［ナカジマセイノスケ］
１９３８年、東京都に生まれる。骨董商。現在、古美術に関する執筆、講演会のほか、鑑定士としてテレビ出演し人気を博している
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感想・レビュー
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mazda
19
なんでも鑑定団で有名な著者ですが、どのようにしてあれほどのプロフェッショナルンになったのか気になっていました。読んでみると、いやいや失敗の連続。ニセモノをつかまされて身銭をきったからこそ、あれほどの眼力がついたのだと理解しました。骨董の世界は騙し合いだということですが、ニセモノを売る方が利益が大きいし明らかに嘘とわかりにくので、当然のことでしょう。ニセモノでも本人がいいものだと思っていれば、それはそれでいいのかも知れません。2020/10/26
G-dark
6
ホンモノ。ニセモノ。ホンモノに作者以外の人が勝手に手を加えてしまったもの。誰かが勉強のためにホンモノを写したもの。などなど、骨董にまつわる様々な事柄を書いた本。ニセモノを買いやすい人の特徴や、中島先生自身が騙されて買ってしまったニセモノや、逆にニセモノを他人に売ってしまったエピソードなども書かれています。私はホンモノに作者以外の人が手を加えてキズモノにしてしまったものに、特に心が痛みました。まるで遺言状を誰かが都合のいいように勝手に書き変えて、故人の想いが踏みにじられてしまったような、嫌な感じがします。2015/05/17
じゃんけん
2
ある意味骨董の値段は買う人が決めると言えるとも思うが、いっちょ儲けたろうとか、こりゃお得だなとかで素人が手を出すとロクでもなさそう・・・ 客でも商人でも、他人を思いやるという人間関係がすべての基本 十万円で買った物を百万円で売った業者には「きみ、いい商売したな。他人が持っても光らないが、きみが持つと格が違ってくるな」と賞賛する・・・ 骨董業界は一点しかないモノをみんなで皆で追う世界、暗黙の了解、助け合い、奪い合いの絶妙なバランスが無いと成り立たない、それを会得することが世渡りの術・・・なるほど2014/10/21
Gen Kato
1
モノの価値って何だろう？ 自分の「目」を持てないうちは「ニセモノ」をつかまされるだけであることを、しみじみ考えさせられる。2014/02/17
相双生活者
1
価値は自分の心次第、本当に欲しいものは値札じゃない これからは価値を生み出していかいといけないという所が良かった2012/10/17
