内容説明
クルマがぼくらの胸の深い部分に、どんな感動をもたらしてくれるのか。大切なのはそれだけだ。感情的自動車エッセイ。
目次
クルマを買うと、世界が変わる
ポルシェ・ボクスターSとiBookとデッド・ビーンベアは、未来の幸福の香りを放っている
ぼくが今いちばん気に入っているフォード・フォーカス1600GHIA
ヘラブナを釣りながら、ミニ神話の終焉について考えてみる
スピード論序説ポルシェ911ターボの助手席で考えたこと
若々しいジャガーSタイプで、「白洲正子の世界」を観に行く
ヴィッツ、もう一度歩きはじめようとしている人形の国の自動車
ニュービートルと、フォルクスワーゲンの音楽戦略
友人のレンジローバーと、宮沢賢治のコスモス
真っ赤なアルファロメオ156で栂尾・高山寺に明恵上人の面影を訪ねて
二十世紀が終わった今、フェラーリ2360モデナにとって美とはなにか
空冷のポルシェ911カレラとの14年を振り返る
BMW320iスタンダードであることの誇りと悲しみ
VEMAC RD180と小野昌朗と、膨大な夢の時間
対談「ぼくらが愛する自動車の世界」小川義文(写真家)VS山川健一
著者等紹介
山川健一[ヤマカワケンイチ]
作家。1953年生まれ。早稲田大学商学部卒。1977年、在学中に「鏡の中のガラスの船」で群像新人賞優秀作受賞。ロックヴォーカリストとして、八枚のアルバムと二枚のシングルをリリース
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カワセミ440
3
会社の若者たちに車の話を振っても誰もクルマには興味が無い様だ。私やそのちょっと上の世代は18になったら免許を取って、卒業して就職したらクルマを買って・・っていうのがお約束だったと思うけど(特に地元に残った奴らは)。車買ったら女の子とドライブデートして・・とかとか。まあ、クルマ買ったからって人生変わんないけどね、でも夢があったんだよね、あの頃はきっと。この本の中身は20年近く前の雑誌『NAVI』の連載だそうです。山川さんの前時代的なクルマ趣味が良くわかります。今はどんなクルマに乗ってるんだろう。2018/08/13
ゆき
0
明恵上人の「人間、棒切れみたいになってしまっては、つまらない。色香を残して生きていたいと思う」と言う一行が印象的。車とそれに纏わる思い出や、車そのものの話。カー雑誌の連載だったということで納得。よくわからないテーマで、だいぶ読み砕くのに苦労しました。仕事ならではの内容。2016/01/20
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