秘密―パレスチナから桜の国へ 母と私の28年

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062108591
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

目次

第1章 桜の国へ
第2章 太陽を握って生まれてきた娘
第3章 戦火の下で
第4章 母の記憶
第5章 中学高校時代
第6章 大学生活
第7章 母との再会
第8章 日本で歩き始めて

著者等紹介

重信メイ[シゲノブメイ]
1973年、レバノン・ベイルートで、日本赤軍リーダー・重信房子の娘として生まれる。1997年、ベイルートのアメリカン大学を卒業後、同大学国際政治学科大学院に在籍。2001年3月5日に日本国籍を取得し、4月3日、はじめて日本の地を踏む
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

121
日本赤軍のリーダー重信房子の娘、メイさんの数奇な28年を自ら語ったドキュメンタリー。母は、いくつもの国際テロ事件を起こした「テロリスト」と、アラブ側から見ればパレスチナ民族解放の「英雄」の二つの顔を持っていた。これまで頭では分かっていたつもりだったが、実の娘から具体的な例を突き付けられると正直、驚きの連続だった。レイさんが著書でも語っているように確かに、暴力(人の命を奪って)で目的を達するのは間違いだが、そこに至った背景も理解できるし、腑に落ちた。2018/10/11

まさきち

16
当初はアラブの事情をしれたら、無国籍とはいかに位の軽い気持ちで手にしましたが間違ってました。日本赤軍の根底やアラブの社会の源流にある人間重視の思想、もちろん全てが肯定される結果をもたらすものではないけど、触れる必要のあるものだと感じました。そしてなによりメイと房子、それを取り巻く人々の強き優しさとメイの強さに感涙です!2013/03/15

にこにこ

7
多分図書館への発注ミスで東野圭吾のを読もうとしたんだと思う。が、読んでみて良かった。日本赤軍重信房子の娘、アラブ世界に育ったメイからみたパレスチナ問題。「4000年前に住んでいたし神様が保障してる」って暴力でイスラエルを作ったと。21世紀になっても「鄭和の時代に自分たちが探検したからここは自分の海」とか「一時期イスラム教の勢力範囲だったものの復権を目指す」とかいうちょっと時代おくれ?な方々もいらっしゃいますが、21世紀中には暴力を伴わない解決が出来るようになり、その先に暴力装置が不要になればいいな。2016/06/03

Hiroki Nishizumi

6
まさしく書を通じてでなければ考えることも想像を働かせることもない世界。無国籍であったメイの人生に驚き、また日本赤軍について調べてみたいと感じた。2020/01/27

がんぞ

6
「テロリスト」=アラブ側からすれば英雄の子として、イスラエル秘密警察の報復を警戒し母親と戸外ではよそよそしく、戦死した奥平を心の父とし、実の父親を含む複数の男性が彼女を育てた幼年時代、少女時代の具体的描写が興味深い。抽象的、ぶっちゃけて言えば左翼独りよがりな母の手記と違って地に足の着いた平和志向がみずみずしい。容姿は日本人と思われないほどだそうだが、この文章自分で書いたとすれば、おそろしく日本語に堪能。彼女の複雑な境遇が言語知能発達をうながし、「書くべきこと」をもたらしたというべきか。2013/02/21

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