内容説明
本書は、日進月歩の最新医療現場を舞台に、医学とは何か、という根源的テーマを扱った最も今日的な医学小説である。小児ガンを患い顔の半分を失うことになった子どもをめぐり、医療行為の迷路に踏み込んだ青年医師と、その両親を中心に、医療現場の関係者たちの緊迫したドラマが重厚かつクールな筆致で描かれる医学恋愛長篇である。人間の顔とは何か?北海道を舞台に、小児ガンの子をもつ飛びきり美しい母親と青年医師の悲痛な愛のゆくえをさぐる清新な筆致。
著者等紹介
外岡立人[ソトオカタツヒト]
1944年、小樽市に生まれる。北海道大学医学部卒。1983年から2年間、ドイツのフライブルクに留学。長く市立小樽病院の小児科医をつとめ、現在、小樽市保健所長。1997年、「メダル」により、「さきがけ文学賞」(秋田魁新報)を受賞
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