内容説明
人の子の親になっても思う「お母さん、ほんとうに私を愛してくれていた?」遠い昔の心の傷をいやして、産んでよかった、生まれてよかったと思える家族づくりができる本。
目次
第1章 子育てが不思議なほどうまくいかないのはナゼ?
第2章 幼い頃からの「親との関係」が人間関係を決めている
第3章 子どもをできるだけ地域や親戚の目にさらそう
第4章 「感じやすい子」「育てにくい子」をどう育てるか
第5章 「心の中の親」から自立して自分自身の人生を生きる
著者等紹介
岩月謙司[イワツキケンジ]
1955年、山形県に生まれる。早稲田大学卒業後、筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。テキサス工科大学、日本石油(株)中央技術研究所などを経て、現在、香川大学教授。理学博士。専攻は、動物生理学、動物行動学および人間行動学(対人関係論)。東洋経済新報社主催の第8回高橋亀吉賞受賞
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感想・レビュー
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aoiro
2
斎藤学先生、信田さよ子先生、毒親系の本を読んでない人が、この本のタイトルから興味を持ち読んだら衝撃的かもしれない。育児に世代間連鎖はつきもの。気付いた親はとにかく悪い関係を絶ち、自分に誠実に、第一希望優先に生きろ、そしたらその姿を子どもが見て育つからってことがわかりやすく書かれている。著者の罪については後程知って驚いたが、今なお、著者の著書への支持率がある程度あるのはわかる気がする。2014/04/05
Ryuko Maeno
1
とにかく「60%」以上の愛情が3歳までに注がれるかが人生のすべての鍵――という感じで書かれている一冊。60%って、時間ベースなのか量ベースなのかどういった基準によるものなのかの説明などは一切なく、とにかく愛してあげないと将来愛せる子にならないし、取返しもほぼつかない――みたいな脅迫の本だった。まあ、もし人間に「3歳までにこれをやっておかないと取り返しがつかない」ってことが本当にあるんだとしたらそりゃ仕方ないことではありますが、それにしてももうちょっと論理性のある説明がほしかった。2022/06/01
kirdin
1
興味深いのだけど、疲れる本だった。著者の言うことが全てではないにせよ、まああり得るな思うところは多い。子供が必要とする愛情の量は、両親だけでは決して与えられないとか、ある意味親にとって救いだとも思う。でも、総合的に見て、自分は子供の幸福を心から応援できるのか、パートナーはどうなのか、と、考えてしまった時点で私はマイナス側なのだろうか…。2020/09/21
子どもたちのママ
0
インパクトのあるタイトルだが、内容は著者が以前から言っている主張(=岩槻氏らしさとでもいうのか)に沿っていると思う。心には感度があり、親の愛情だけで十分な子もいれば、足りない子もいる。したがって、子どもはできるだけ親戚や近所の大人との接触を持つべきという考えはなるほどと思った。そんな観点からでも、古市氏の保育園義務教育化ではないが、未就園児の積極的保育園利用がすすめばいいのにと思う。ただ、著者の根底にある親子間に対する考えは、スピリチュアルというか危うさも孕んでるので鵜呑みにはできないな。2016/01/27
夕起子
0
心の感度の高い子、良い子なんですね。問題児として見過ごしてしまうのはもったいないですね。2015/02/23
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