内容説明
子どもの頃に読んで心を奪われた『雪の女王』。あれから二十年たったある日、我が子に読んで聞かせたいと、再びページをめくって、はっとしました。そこには、いままで感じたこともなかった「人生の哀感」が漂っていたからです…。
著者等紹介
河口峰子[カワグチミネコ]
北海道小樽市に生まれる。札幌大谷短期大学美術科卒業。著書に、『ダヴィッド―250年目の奇跡』(PHP研究所)、『たのしいねんど工作』(さ・え・ら書房)、『つくってあそぼう人形劇』(岩崎書店)。さし絵・挿画では、『シュリーマン』、『心にのこる日本の詩』、『アインシュタイン』(以上、講談社)など多数
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感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
22
娘との映画鑑賞を機に数十年ぶりで再読。時の試練を経ても新たな感動を生むのが名作。映像化で原作とは違う設定や無関係な戦闘シーンを許容しても輝きを失わないのが名作たる所以。映画と原作は別物として楽しまないと損だが、世界文化の継承という点では原作を読むという労を惜しむべきではない。人魚姫のように結末が大幅に改編されたものはなおさらだ。すべてが映像化される今後はさらに重みが増す。自分の最も大事なものを相手のために使った時、奇跡はその両方に起きる、というテーマが映画化によってわかりやすく表現されていたのは幸い。2014/05/22
栗きんとん
2
雪の女王つながりで、3冊目 「あとがきのアンデルセンを訪ねて」がよかった。 あの悲しい結末の多いアンデルセンのお話はその生い立ちにあったのね。 雪の女王はハッピーエンドでよかった。 この本は絵がきれい。2019/06/06
SK
1
131*完訳ではなく、かなりざっくりとストーリーを削っている。話の筋は分かりやすいといえば分かりやすいけれど、女王のキスが一回だけだったり、凍ったカイがゲルダの涙で溶けた描写も無し。ちょっと改変し過ぎだと思う。2014/07/23