内容説明
一枚の画に命を賭けたそれぞれの夏。書下ろし長篇美術エッセイ。
目次
序章 それぞれの夏
第1章 清原斎―最期の夏
第2章 大矢黄鶴―父との夏
第3章 中村正義―人生の夏に叛いて
第4章 田中一村―夏、奄美に死す
第5章 若木山―夏を描く
著者等紹介
大矢鞆音[オオヤトモネ]
1938年東京に生まれる。早稲田大学第一文学部美術学専修卒業。1962年日本放送出版協会入社。NHKブックス編集部、「趣味の園芸」ほかのテキスト編集長を経て、取締役美術部長。「現代日本画家素描集」「田中一村作品集」等を刊行。奈良県「万葉ミュージアム」、鹿児島県「田中一村記念美術館」設立に協力。現在NHK出版編集顧問。2001年3月開館の津和野町立「安野光雅美術館」館長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
3
著名画家たちのエピソードや思い出についてのエッセイ。文章に温厚な著者の人柄がよく反映されていると感じた。2019/02/20
タロウ
0
古本屋で買って一気読み。一枚の絵を描く為に命懸けで臨む画家達の姿に勉強させられた。自分はまだまだ甘いと。奄美に渡った田村一村、シベリア抑留された若木山など心を打たれた。著者大矢氏の父がコンクール出品作を荷車で運んだ話も実感が籠っていて面白かった。中村正義の自分を見つめて描いた自画像の話もよかった。あとがきに、コンクールに出品された無名の一作一作の裏に誰にも知られない人生のドラマがあることを感じてこの本を書いたとあったがまさにその通りだと思う。誰にも知られずにひっそりと死んでいった多くの画家がいるのだろう。2021/09/16
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