内容説明
たなびく思い出の雲に乗って、懐かしい人々がやってくる。記憶の中の言葉が美しく交差する。生の最深部に触れる最新純文学小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoru
3
大庭みな子の短編集。作者の分身ナコと過去の友人や情事の相手が登場する一連の作品も良いが、芥川龍之介の漱石に対する思いに自分の母やその一族を絡めた『冬の流星』が面白かった。この著者らしい皮肉で透徹した人間観察にひやりとさせられる。芥川を分析しながら、その視線が自分にも向かうところが大庭さんらしい、と思った。複雑な感情を扱いつつも不思議な透明感に満ちた作品集。2017/08/10
takao
1
ふむ2024/09/30
ほし
1
回想が淡々と心地好い。今は亡くなりなおさらしみじみした。2018/10/27




