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昭和天皇〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 355p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784062105903
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0021

内容説明

明治天皇を範とする幼少時の教育、大元帥になるための軍事教育を通して人格はどのように形成されたのか。神格化されたベールの下の人間像とともに、病弱の父・大正天皇の摂政を経て即位、日中戦争のなかで政治的君主に変貌していく過程を克明に描く昭和天皇研究の一大金字塔。2001年ピュリッツァー賞受賞作。

目次

第1部 皇太子の教育―一九〇一(明治三四)年‐一九二一(大正一〇)年(少年と家族と明治の遺産;天皇に育てる;現実世界に向きあう)
第2部 仁愛の政治―一九二二(大正一一)年‐一九三〇(昭和五)年(摂政時代と大正デモクラシーの危機;新しい皇室、新しい国家主義;政治的君主の誕生)
第3部 陛下の戦争―一九三一(昭和六)年‐一九四五(昭和二〇)年(満州事変;昭和維新と統制;聖戦)

著者等紹介

ビックス,ハーバート[ビックス,ハーバート][Bix,Herbert P.]
1938年、米国マサチューセッツ州生まれ。ハーバード大学にて歴史学および東洋言語学の博士号取得。30年にわたり日本近現代史に関する著述活動の一方、日米の大学で日本史を講じてきた。2001年まで一橋大学大学院教授をつとめた後、現在はニューヨーク州立大学ビンガムトン校教授

吉田裕[ヨシダユタカ]
1954年、埼玉県生まれ。一橋大学教授、専攻は日本近現代史

岡部牧夫[オカベマキオ]
1941年、東京生まれ。成蹊大学政治経済学部卒業。著述、翻訳業

川島高峰[カワシマタカネ]
1936年、東京生まれ。明治大学大学院修了、政治学博士。現在明治大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

21
戦時体制の中で軍部の決定に対して受け身的であり、本来は平和主義者だった、という昭和天皇像は虚構であると指摘し、むしろ戦闘及び虐殺を積極的に容認した無責任な支配者として昭和天皇を描いた。上巻は昭和天皇の生育歴から南京大虐殺までを叙述している。全般的に内奏や御前会議を通じて戦局の全てを理解し、20万から30万の犠牲者がいると言われている南京における虐殺についても把握していたはずだと指摘されている。 陸海軍の統帥権を持ち、侵略と虐殺を追認及び容認してきた天皇の戦争責任が問われている。2021/04/11

無識者

16
昭和天皇が生まれたときの時代状況がつかめたので良かった。上巻では天皇の周辺人物にどのような人がいて、どう教育を施していったかを論じている部分が面白かった。天皇は独白録で「開戦の際東条内閣の決定を私が裁可したのは立憲政治下に於る立憲君主としてやむを得ぬ事であった」としている。実際に明治・大正・昭和と立憲君主とはどのような立場であったのかを明らかにしていく。この本が発行されて15年を経たので、最新の研究はどうなっているのか気になる。2017/09/23

雪風★中尉

0
伝記かと思いきや歴史書であった。

daioh

0
見解の根拠が恣意的すぎてダメ。今さら新鮮な見解でもないし。なぜピューリッツァ賞を取れたのか分からん。2009/07/10

tkm66

0
面白く無い①2002/10/23

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