“自由”の条件

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  • サイズ A5判/ページ数 443p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784062105163
  • NDC分類 151.2
  • Cコード C0095

内容説明

他者がいなければ“自由”なのか?他者がいればこそ“自由”ではないのか?毎日出版文化賞受賞『ナショナリズムの由来』に続く大澤社会学の集大成。

目次

1 自由と時間(開封前に舌打ちするひと;祈りの時間性 ほか)
2 現代社会における自由の困難(消極的自由;積極的契機の追補 ほか)
3 記憶の困難(私は伝送された?;分身 ほか)
4 もうひとつの“自由”(キリストの贖罪;“自由”のもうひとつの可能性へ ほか)

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会学。2007年『ナショナリズムの由来』(講談社)で、毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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NICK

10
人を見ると同時に見られていること。触れると同時に触れられていること、主体であると同時に対象でもあるということ。そのような両義的な身体性の連関が「第三者の審級」という超越的な視点を生み出す、という大澤の根本にある理論は神や王や父といった様々な権力の表象を一挙に説明できるので非常に使い勝手がいい。人間の経験を規定する第三者の審級と「自由」とは一見相容れないように思える。むしろ思想史的には神抜きの、自由論、リベラリズムこそが主流となってきた。だが、その自由こそが第三者の審級が後退した現在において困難なのだ2015/12/25

保山ひャン

1
「自由と時間」「現代社会における自由の困難」「記憶の困難」「もうひとつの<自由>」補遺「自由意志と因果関係」からなる大冊。デレク・パーフィットのSF的思考実験とか、ブレードランナーなどにからめた話は読みやすいし、折口信夫やジジェク、あるいはオウムといったおなじみの顔ぶれも安心。第一章に登場する、マイケル・ダメットの「開封する前に舌打ちするひと」は、さながら泡坂妻夫!2015/06/02

じゃぶとん

0
読後の直感的感想。真木悠介の自我の起原の最後で言われていた、自己を裂開し、他者へと晒すことを、自己決定や選択の可能性としての自由に対するオルタナティブとして出しているのかなという印象。しかしオルタナティブになっているのか?他者へと自己を開いていく方向を取ったとしても、実際にどう行為するのか、その関係性の取り方の軸が空洞になった状態なのでは?概念の配置が変わっただけで、事柄としての問いは解決していないように見える。なお、前半の議論は理解が難しかった。ここの読みで落としてるポイントがあるのかもしれない。2016/12/13

echo.

0
見事。大澤氏の言葉遣いは決して易しいものではないが、適切で大胆な説明のおかげで非常に明快に飲み込める。とりわけ「記憶」に関わるさまざまな定義、また解離への言及は専門家以上のわかりやすさがあった。 テロからキリスト教、資本主義と民俗学とのかかわりなど、次々に紡がれていく「自由」(おもに選択に関わること)が彫りだされていく。さすが。2015/11/30

madofrapunzel

0
() 大澤が90年代末から00年代初頭にかけて連載していたものをまとめた長大論考。自由についていくつか包括的、ときに断片的な論考がのってある。目次をみてふと気がつくことは、これ以降の大澤の言説に非常に結びついているということだ。資本主義、キリスト教。また触れられている学者の概念や議論は大澤の分かりやすい叙述対象になっているので、そういう意味でもオススメ。2013/05/13

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