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象のダンス

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062104463
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

現代の中学生のかかえる底知れぬ孤独を描くお嬢さん学校に通う深澄は、豊かな家庭にも、偽善的な学校にも強い違和感をもち、街で知りあう男とかんたんに寝るような少女だ。それがある出会いを契機に……。   中学・高校

内容説明

わが子に無関心な「仕事ニンゲン」の両親のもとで、幼い頃から自立を強いられ、心の危機を抱えて15歳になったミスミ。ある日、町はずれの崖の上で、かりっとした果実のような黒い瞳をもつ、タイの少女チュアンチャイに出会った―。『非・バランス』『超・ハーモニー』に続く、3年ぶり、待望の新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

8
ティーン向けの書架が気になり借り出した本。親から放任された美澄が不法入国しているタイの少女と出会う。居場所のない美澄に胸が締め付けられました。綺麗事だけで終わらせなかった結末。10代読者は、この本から何を読み取るのでしょうか。2009/06/15

Natsumi

4
図書室

riviere(りびえーる)

4
自分は親に愛されていない…と思いこんでる子どもはこんな行動に出ることだってある。仕事の忙しい親の年代と子どもの思春期が重なって起きる親子の齟齬。そんな時期ほど親子で向き合う時間作らなくちゃいけないのにね。魚住作品の登場人物はリアリティーがあるから好き。子どもや親相手に仕事をしている私にも違和感なしに読めました。2010/10/17

ぼんくら

3
中三の深澄の両親は仕事人間。深澄は家ではいつも一人。ある日タイ人の女の子チュアンチャイと知り合う。素直で優しいチュアンチャイと親しくなり家をたびたび訪れるようになる。また優しそうな男鈴木と知り合い体を許し写真を渡したりする。チュアンチャイの母親を病院に連れて行くため親から百万円を騙し取ろうとするが・・・。魚住作品らしい暗さ歯切れの悪さ後味の悪さが続く。でも人との関係って本当はこういうことかもしれない。わからないからわかりたい。だから傷つきながらもつながり続ける。それは親子であっても同じなのかな・・・。2011/01/12

1
それぞれが家庭に問題を抱えた、思春期の少女二人の物語。タイからやってきたチュアンチャイの事情も辛いけれど、深澄の親はネグレクトと言っていい状態だろうと思う。いくら裕福でも、子どもが育つ環境としては酷いものだ。一番大切な「自分は大切にされている」という感情が欠落するだろう。人恋しい深澄とチュアンチャイが惹かれ合うのは当然のこと。小説の結末の後、二人が真の友人として付き合えるようになるといい、と思う。それぞれの家庭環境が厳しいものであることには、救いがないままに終わってしまったから。2018/04/06

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