不知火海

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062104128
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

蒼き炎に誘われ、浅見は廃坑の町をさまよう。「不知火を見た―」その言葉を残して、男と女が失踪した。男が隣人に託した桐箱には髑髏。その歯が噛みしめる黒い鉱石。九州・八代の海を舞台に、浅見光彦の推理が冴える。大人気シリーズ最新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taka

59
浅見光彦シリーズ。今回もスッキリ解決。ただ、浅見が思いのほか登場人物の色恋沙汰に反応した様子が伺えて、、だったらそっち中心の一作があってもいいんじゃないって。さて、また図書館にネタを仕入れに行こうかな。2018/07/08

まあさ

3
昭和期の同じ日に発生したふたつの痛ましい大惨事が結びつけた男女の失踪。そして失踪しなければならない理由。それをかつて栄えた九州地方の炭坑を舞台に繰り広げられるのが面白い。不知火と「謎の青白い光」を混同させる著者の計らいが憎かったです。2018/08/09

まきんぼ

3
そういえば、今回は直接的には誰も死ななかった。「過去に死んだ人」を中心としたストーリー、こういう展開も面白い。もちろん浅見光彦が中心にいるものの、同時に彼も第三者的な描かれ方をしているのも良かった。物語後半にプロローグとの繋がりが見えたときは鳥肌が立った。そーいや、ヒロインもいなかったね。【お礼】と称してキスしてきた輩はいたが(笑)放射性物質を扱った作品という事で、今の世の中にも十分通じる内容でした。そして、光彦さん!いくらのほほんとしてたって二つ返事でしゃれこうべ預かっちゃうなんて^^;ダメダメ!2013/09/12

いぬかいつまき

3
文庫情報誌『IN☆POCKET』に連載されていた、毎度おなじみ浅見光彦が活躍する推理小説。バツイチ編集者が得体の知れない隣人から髑髏を預かる羽目になる導入部をはじめ、エキセントリックで今風のヒロイン、全体的に事件らしい事件のない静かな展開、ラストでの長い「真相」独白など、シリーズに例のない異色作に仕上がっている。 僕は掲載誌も購読していたが、大牟田のコールランドの記述など、大幅な加筆修正が目についた。中盤のグダグダや駆け足のラストなど、ストーリーを決めずに連載をしていたのはどうやら本当だと思われる。2011/10/15

Western

2
三池の廃坑を舞台とした謎解き。20年前の事件が伏線で浅見光彦さんが相変わらず的確にポイントを押さえながら謎を解いていく。紀行文としても楽しむことができた。青白い炎「不知火」に魅せられながら意外な真相が明らかになっていく。読みやすくて楽しいけど、男女の仲は今回のお話では少々違和感を感じてしまった。 2022/04/15

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