シャーロック・ホームズ 事件と心理の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062101592
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

初めて現代の科学的心理学の観点からホームズとワトスンを考え、計量心理学の方法を使って二人の性格を分析。

目次

ホームズ世界の考察
シャーロック・ホームズの知能
身もとを特定する問題―ホームズ、ベルティヨン、ゴールトン
シャーロック・ホームズの奇妙な逃避行
ドクター・ワトスンの行動
ドクター・ワトスンの心理
フロイトとホームズ
精神科医の診察用長椅子と「正典」
心理学者ホームズ
ホームズとワトスンの心理測定
いくつかの大切なこと

著者等紹介

ラドフォード,ジョン[ラドフォード,ジョン][Radford,John]
1931年生まれ。英国の著名な心理学者。東部ロンドン大学名誉教授。英国心理学会の名誉終身会員、王立人類学研究所所員、王立芸術会会員。高等教育、性差、天才などを研究。著書15冊。禅宗についての学問的研究、天才児、夢、教育学史、知能、性格、サイエンス・フィクション、教授法などについても書いている。ロンドン・シャーロック・ホームズ会会員。「ホームズ伝」のテレビ放送に出演した

小林司[コバヤシツカサ]
1929年、弘前市に生まれる。1959年東京大学大学院博士課程修了、フルブライト研究員として滞米。医博。精神科医、作家。上智大学カウンセリング研究所教授などを経て、メンタル・ヘルス国際情報センター所長。1977年に日本シャーロック・ホームズ・クラブを創立、主宰者

東山あかね[ヒガシヤマアカネ]
1947年、東京に生まれる。東京女子大学短期大学部、明治学院大学社会学部卒。著述業。夫(小林司)とともに日本シャーロック・ホームズ・クラブを創立、主宰

熊谷彰[クマガイアキラ]
1952年、東京都に生まれる。東京都立青山高校卒業。翻訳家。日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員。コナン・ドイル協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SEI

3
自身も心理学者であるジョン・ラドフォードが、心理学の観点からホームズ物語を読解したもの。ホームズの性格や、ワトスンの能力、フロイトとホームズの類似点や軽いホームズ物語に見られる精神分析的アプローチなど多岐に渡る話題が楽しい。あくまで原理主義者である著者はドイルを読解の参照点に引くことをしないので視点もそれだけ限られてくるが、ホームズとワトスンの心理学的パーソナリティ分析を、実に学術的にやってのける。ホームズ熱の解読まで試みており、その射程は広い。 シャーロキアンならずともファンなら楽しめるだろう。2017/09/18

ぽま

3
副題の通り、ホームズ正典譚を心理学的に見た場合の解釈をメインとする研究書。その対象はホームズやワトスンのみならず、正典中の人物らの精神分析にまで及んでいる。ホームズやワトスンを本格的な心理測定にかけたり、知能レベルテストについても考察している。興味深い研究書であるが、筆者は自ら認める強固な『正典原理主義者(正典で起こったことは事実であるとするシャーロキアン、つまり、ホームズを実在の人物であるとする古典的立場)』であるため、ライトな読者には、少々鼻につくところがあるかもしれない。2012/03/09

Ecriture

2
ホームズを実在の人物と考えるシャーロキアンによるホームズ本。パスティーシュもホームズの研究書扱いするあたりはついていけない。ニコラス・メイヤーの、モリアーティはホームズの妄想でありホームズはウィーンでフロイトにコカイン中毒を治してもらったという改変版、トレヴァー・ホールの、ホームズ少年の家庭教師がモリアーティでホームズ母と不倫関係にあった説など。奇説満載。マザリン→「ぼくは頭脳(世界の終り・演技の層)」、マザリン・オレンジ→ぼくは正義・最終控訴院(ステンシル)。ホームズは超自我そのものになったp210。2013/05/28

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