内容説明
著者は鹿鳴館をはじめ、明治を代表する多くの西洋建築を設計し、「日本建築学会の父」と称された英国人である。本書の原本『ザ・フローラル・アート・オブ・ジャパン』は英文によるいけばな書ではこれに勝るものはないといわれる好著。日本人がいけばなにもつ、自然との関係の中で醸成してきた独特の感性を伝えている。
目次
日本の花(春の花―梅・桃・桜;夏の花―藤・躑躅・あやめ類・牡丹・芍薬と蓮;秋の花―菊・秋の七草・楓)
いけばな(月別の花(旧暦)
歴史と理論
「線」の構成
花材の取り合わせ ほか)
補遺(立華様式)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキコ
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いけばな研究では有名な一冊。明治初期に来日した建築家のジョサイア・コンドルが、非常に詳しくいけばなについて調べて書いたものです。(ジョサイア・コンドルは鹿鳴館を建築した方です)日本の花についての説明に始まり、いけばなについて、具体的には花材の取り合わせや花器の説明、歴史や行事・作法などについて書かれています。「線」の構成という項目では江戸時代に流行した遠州流に着目して書かれています。非常に内容が充実していて、初心者でもいけばなの世界観がわかります。絶版になっているのがもったいないです。2015/05/22
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