内容説明
一人で強大なアメリカという相手に噛みついて、大和魂で生き残る。そいつが俺の人生のスタイルだった。誰からも拘束されず、自分の体一つで勝負してきた。そして全米中どこへ行っても、トップレスラーとして扱ってもらえるようになった。そのことに俺は誇りを持っている。プロレスは戦いのエンターテイメントだ。客を満足させることができなければ、勝っても意味はない。勝ち負けだけの戦いがしたければ、アマチュアの世界にいればいい。俺は自分がヒーローになってはいけない国で、アメリカ市民からの罵声を金に換えて生きてきた。リングに上がったら誰よりも憎まれること。それが6000試合を戦った俺の勲章だった。
目次
第1章 「巌流島の決闘」の真実
第2章 プロレス王国のメジャーリーグ
第3章 さらば日本のプロレス界
第4章 ただ「強い」だけでは生きてゆけない
第5章 性と麻薬、そしてシュート・ファイティング
第6章 監獄日記・「極悪レスラー」のレッテル
第7章 大和魂で世界に噛みつけ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
0607xxx
13
GO FOR BROKE!の精神とプロフェッショナルな考え方、そして、パンプアップされた体1つで、アメリカを渡り歩いたマサ斎藤のこれぞプロレスラー!という生き方。マサさんの思いが詰まった一冊で良かった。今日からグッド・コンディションとグッド・ハートを維持し、GO FOR BROKE!の精神で生きていこうと思う。ありがとう、マサさん。2018/07/28
ロックスターKJ
2
評価:★★★★☆ 4点 日本とアメリカを股にかけて活躍したマサさんだけに実に面白い。晩年病気で苦しんだのは気の毒だった。2020/12/23
けむりの猿c((•ω•))ɔ
2
「尊敬する人は?」この質問に、いつもマサ斎藤と答えてきた。発売されて直ぐに購入し、20年以上ずっと手放さない只1冊の本。いつかその時が来たら棺桶に…。重松清を読むかのような躍動感溢れる筆致。ホントにマサさんが書いたの?と、思ってしまった(笑)まあ、別のライターが書いていたとしても、マサさんの自叙伝に変わりない。アマレスで東京五輪。相撲部屋気質の日本プロレスが肌に合わず単身渡米。NWAやWWFで活躍。AWAでは、ハルク・ホーガンと死闘を繰り広げる。訳あってのムショ暮らし。…いつか墓前にカルピスを供えよう。
sheep book
1
アントニオ猪木さんと巌流島での決闘をしたということくらいしか知りませんでした。思考スケールがでかいです。口調はハードボイルドで一匹狼感を出していますが、恩や友情を大切にしている人だとわかります。本当にアメリカの刑務所に1年半もいたという事実は衝撃でした。2019/09/18
りぃ
1
2回に分けたけど、一気に読んだ。アメリカの刑務所は自由なくせにものすごく厳しいんだなあ・・・2009/03/25