内容説明
本当の愛に気づかずに、なぜ人は傷つけ合うのだろう？想いを口にできぬまま、人はなぜ別れてしまうのだろう？あのとき言えなかった言葉を綴っていちばん大切な人に届けたい、「最後の手紙」。クリスマス・ボックス感動の完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SHIN
19
ディヴィットを想う愛と友情が描かれている。最後の手紙・最後のクリスマス・最後の愛。これら最後になるには必ず訳があるという。最後をハッピーエンドで終わらせるには、時間がかかるものかも知れない。2024/09/22
つくし
3
クリスマス・ボックスから一気に。 二作目からさらにドラマが広がって深い話になっていました。人の人生、命、尊厳について、気づかされるような、芯のある話。 第二作とされる「天使がくれた時計」と本作がメイン作品の上下巻で、クリスマス・ボックスは番外編、って言ってもいいんじゃないかとすら思える。シリーズを読み終えてから改めて第一作目のクリスマス・ボックスを思うと、感じるものが違います。2016/12/07
Melotte 22
3
三部作のみっつめ。色んなテーマがある物語。その中で僕が最も惹かれたのは、どんなに悲しいことがあっても信念を貫くデイヴィッドの姿だ。クリスマスを起点にした物語なので、宗教色の強い部分があるのも事実。だけど、宗教って結局、哲学や信念みたいなものなんだと思う。『人生の真実を貫くことは、神を信じぬ者にとってつねにばかげたことにみえるらしい。だがそれは大したことではない。わたしが気がかりなのは、十字架にかけられた者より、クギを打ちこんだ者のほうだ。』大好きな物語。この三冊は僕の宝物です。2015/07/29
はやぶさ
2
３部作の最後を飾る「最後の手紙」は、デイヴィットを通して、誇りと誠実さについて語られている。また、主要登場人物の個性的なキャラクターが映えており、物語の内容を色濃くしている。今回「クリスマス・ボックス」を読み返すことから、「天使がくれた時計」と共に３冊の本に出会えたことは本当に幸運でした。2022/07/31
ｏｂｓｔ
2
強い愛の物語であり、差別の物語である。個人的に、デイヴィットとメアリーアンのラブストーリーではなく、黒人・貧富差別の物語として読んだ。2013/02/09
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- 和書
- シ小説・〓膠
