内容説明
最愛の母が次第に呆けてゆく。母を看取り、ともに過ごす最期の日々―。「悔いのない、人との別れなんてない…」ひたすらに「生と死」を見つめてきた著者が描く人生の哀歓!どんなに苦しくとも背すじを伸ばし凛として生きてゆきたい。
目次
第1章 母と二人(冬の花火;母を呼ぶ;偽作;待つ;たらちね ほか)
第2章 別れの日々(ひそかな賭け;まぼろしの母;心おいしく;仮免主婦;子もり歌 ほか)
第3章 哀しみを越えて(春新しく;彩ちゃん天使になる;五十回忌;山河慕情;僕もだよ ほか)
第4章 人のぬくもり(ジューン・ブライド;森恵ちゃんと母;少女;握手;ラジオ深夜便 ほか)
第5章 思い出とともに(再会;死のウェディングドレス;いわし雲;母を着る;霊園 ほか)