内容説明
世界のどこかに、必ずあるはずの音楽を求めてチェリストは消えた。木っ端みじんになったチェロだけを残して。友人が何を捜していたのかを知るため、「弓使い」林馨はひとり香港にわたる。そこは「世界の涯ての」植民都市。修養が死に絶えた街なのだという。アーイエと名乗る娘に誘われ、馨は旅立つ。自分を待っている街へ。極北の幻想文学。
感想・レビュー
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- 和書
- クレーの日記
世界のどこかに、必ずあるはずの音楽を求めてチェリストは消えた。木っ端みじんになったチェロだけを残して。友人が何を捜していたのかを知るため、「弓使い」林馨はひとり香港にわたる。そこは「世界の涯ての」植民都市。修養が死に絶えた街なのだという。アーイエと名乗る娘に誘われ、馨は旅立つ。自分を待っている街へ。極北の幻想文学。