内容説明
「他力」と書いて、「タリキ」と読みます。よく「他力本願」などと容易に使われますが、じつはこの「他力」は、出口なき闇の時代にギラリと光る、日本史上もっとも深い思想であり、すさまじいパワーを秘めた「生きる力」です。もはや現在は個人の「自力」で脱出できるときではありません。法然、親鸞、蓮如などの思想の核心をなす「他力」こそ、これまでの宗教の常識を超え、私たちの乾いた心を劇的に活性化する「魂のエネルギー」です。この真の「他力」に触れたとき、人は自己と外界が一変して見えることに衝撃をうけることでしょう。大乱世を生きる100のヒント。
目次
「他力」、という不思議な感覚
「できないものはできない」と思う
「非常時」を生きぬく強い思想
「他力本顔」こそ生命力の真の核心
私を支えてくれた三人の言葉
法然はなぜ確信をもって人々に語ったのか
目に見えない大きな力を実感する
向こうからやってくるもの
人事をつくすは、これ天命なり
「他力」の道もまた難きかな〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
YúKa(ユーカ)@ハガレン読み終えました
15
「宗教がないと人間性が壊れる」。『大河の一滴』のときも感じたけど、言ってることは正しいはずなのに、押し付けがましい、説教臭い、今更なにをと感じてしまい、心が受け付けない。「昔は良かった」と言わんばかりの書きぶり、「近代になって情や慈悲が顧みられなくなった」とか、著者が根拠もなく独断で書いていることを感じて、引っかかるのだろう。ああいう本には以前に出会ったし、もうたくさんだ。似たようなテーマなら、レヴィ=ストロースの『野生の思考』のほうが論理的で説教臭くないし、日本文化論としてもよくできている。2017/01/25
七
4
「正直者はおおむねばかをみます。努力はほとんどむくわれることはありません」本当にその通りだと思います。でも決して生きる努力をやめていいわけではありません。他力の働きの本質は「『やる気』をおこすこと、また、『人事をつくして天命を待つ』という気に、おのずとさせる不思議な力」とあります。自分を取り巻く環境は良くも悪くも変わるものなので、そうした流れに身を任せるというのも一つの生き方だと思いました。
まつけん
4
文中より「現在は個人の〈自力〉で脱出できるときではありません。法然、親鸞、蓮如などの思想の核心をなす〈他力〉こそ、私たちの乾いた心を劇的に活性化する〈魂のエネルギー〉です」「自分を信じ、愛することが出発点」「自分以外の他者が、自分という存在を支えていると謙虚に受けとめることが重要」「危機の中で人間を支えるのは、しなやかな心ではないでしょうか。強くあるだけが生きていく術ではありません」「無用の用」「いまこそ蓮如のような〈悲〉の思想が必要とされる時代」著者の作品「蓮如」を読んでみたくなりました。2019/03/02
ゆうゆう
1
P42「思い切った決断、勇気、努力、継続する力、自分で自分に感心するくらいに120%の力を発揮できたとき、そのときこそが見えない<他力の光>がさしたときではないか」。前半はためになる言葉があるけど、後半はつまらない。2011/06/29
半べえ (やればできる子)
0
★★2010/08/22




