内容説明
あたしはちゃんとした高校生になれるのかな。ちゃんとした大人になれるのかな。ちゃんと生きていけるのかな。壊れやすい心たち。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
86
素直に心に響いてきました。子供というには少し大人と言ってもいい子たちの物語。忘れていた大切なものが全て詰まっていると言えると思います。昔病んでいた想いが思い出され、そこにそっと寄り添ってくれるような、そんな感じがしました。優しくてあたたかい物語。表紙がちょっと残念な気もしますけれども。2018/08/06
七色一味
60
読破。全く反対のシチュエーションになるけど、実態のないバブルに舞い踊らされた狂騒状態と、祭りの後の虚しさのような──、何かそんな空気が漂う、そんな作品だった。2013/03/30
りなお
49
図書館本。中学生が組織的な万引き。薬物。売春斡旋。なんだか荒みすぎで現実感が希薄。さらに精神を病んだ智との交流。最後はなんとなく丸く収まりよかったよかった。現実はそんな甘くないよなぁなお話でした。●自分は自分で生きていかないと、今の時代すぐに自分を見失ってしまう2022/03/12
瑪瑙(サードニックス)
48
読みだした途端、しまったなあと思いました。私には合わないと感じたのです。でもなんとか読み終えました。最後までしっくりこないお話でした。心の病や、各々の気持ちはなんとなく分かるのですが、私には合わなかったです。心に響いてきませんでした。作中に「月の船」が登場するので【2019年花鳥風月読書会】参加にて読了。2019/12/05
スケキヨ
48
「カラフル」から追っかけてる作家さんで今作も何度もはっとさせられる言葉がありました。二通の手紙に「大切なこと」「今、相手に伝えるべきこと」がしっかりとそれぞれの言葉で語られていて胸にきました。大人といえる今でこんなに出会えて良かった、と思えるなら、主人公達と同じ頃に読んだら毎日読んで抱いて眠りそうな気がします。2010/09/29