内容説明
「神戸児童連続殺傷事件」「女教師刺殺事件」「拳銃強奪未遂事件」など、「中学生の心の反乱」とも思える数々の事件―。生命さえ「仮想現実のもの」としてとらえる子どもたちのこうした行動は、これまでの不都合や無駄を排除してきた現代社会が受けた「ツケ」なのか。身近な死や喪失から生まれる「悲しみ」を手がかりに、日本の社会や人の心を探り、「生きる」ことや「生きる力」はどこから生まれるかを考える。
目次
プロローグ 「生きる」ために知っておきたいこと
第1章 「失う」ことで、生き方を見つめ直す
第2章 愛する人の「死」から学ぶ
第3章 慰めの心が届く時
第4章 「生きる力」は人との絆のなかに
エピローグ 「死」や「悲しみ」と向きあう時