内容説明
ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン。彼女を待ちうけていたのは自らが仕掛けた映像の罠だった…。テレビ報道の内幕を抉るサスペンス最高傑作!第43回江戸川乱歩賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Junna.S
24
テレビ局の敏腕映像編集者・遠藤瑶子。かなり強引な手法で視聴者からの支持を得ている彼女は、ある日、郵政省官僚を名乗る男からの内部告発ビデオを受け取り―。1997年に刊行された、江戸川乱歩賞受賞作。20年前の作品なので、時代を感じる描写はあるが、内容の多くは20年を経た現在にも十分通じる内容。「マリス」(悪意)を持った報道が、大衆感情を煽動することの恐ろしさを目の当たりにし、気分が悪くなった。物語自体も、読者は作者の意のままに振り回され、なかなか真相に辿りつけず、フラストレーション気味。読み応えのある作品だ。2016/06/02
とも
17
★★☆マスコミものは興味がなく、はずれ。2015/06/05
だい
10
放送メディアの情報は真実か嘘か。情報に翻弄される女を描き、報道の難しさを考えさせられる。終始漂う狂気と緊張感、スリリングな展開に予想しなかった結末。作者の訴えたいこととは何だったのか!読み応えあり。2015/10/23
MK2
8
映像を手掛けている作家さんならではなのだろう、読んでいて映像が浮かびやすく、読みやすい。亡くなられているのが残念。震災、原発、マスコミときっと書いてくれていたであろう、読んでみたかった。2017/03/25
KJ
7
視聴者を煽動し洗脳し得る映像の魔力。テレビの危険性を射抜く。強大な力には相応の責任が必要だ。強烈な意志で脆弱な真実に社会を変革する力が備わる。想像力と勇気を伴う報道人の熱き信念に痺れる。真実は創造出来る。作為的な真実が無作為の事実より真相を映し出し影響力を持つ事が恐い。民衆を操る術を手にした人間は自身を神と錯覚する。映像は凶器。映す快感と映される恐怖。人間が狂い壊れる描写に戦慄する。揺れ動く主観と客観の狭間で自分が見たい真実を本当の真実と思い込む。正しき真実とは何か。答え無き問いが脳内に響き鳴り止まない。2023/06/30




