「国」を捨てられない日本人の悲劇

ギャルポ，ペマ【著】〈Ｇｙａｌｐｏ，Ｐｅｍａ〉

講談社（1998/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 260p／高さ 20cm
• 商品コード 9784062088268
• NDC分類 302.1
• Cコード C0036

内容説明

「禁治産国家」ニッポンから逃げ出せない不幸な日本人！４０年間「亡命生活」を続けるペマ教授が説く日本人のとるべき２１世紀への「復国共生」の道。

目次

第１章　「らしさ」を忘れた日本人―個人の役割と集団の調和
第２章　「血」で結ばれた外交―ペルー日本大使公邸人質事件
第３章　沖縄問題と日本―沖縄軍用地と民主主義
第４章　日本の「宗教的希薄」―オウム真理教事件の読み方
第５章　死ぬということ―脳死問題と死生観
第６章　亡命者として生きる―わが半生と日本人の「亡命」観
第７章　愛国心とエゴイズム―国益と「市民主義」幻想
第８章　ボランティアの精神性―阪神大震災とＮＧＯ
第９章　香港返還の意義―国際関係学から見た東洋と西洋
第１０章　二十一世紀の日本人―明治のダイナミズムと日本の「復国共生」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヘビメタ小僧]

亡命チベット人の日本論。外から見た視線は興味深く、右翼ではないが、素直に日本の良さを認める決意を促せられる。沖縄や在日の状況も踏まえ、民族意識を敬遠したがる日本人の性質を認識させられる。

2008/03/20