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内容説明
中国歴代の学者も2000年以上解けなかった、『史記』のおびただしい年代矛盾をすべて解き、封印された古代の正統を発掘、埋もれ続けたその虚像と実像を明るみに出す。
目次
第1章 項羽・劉邦の「虚」と「実」(「唯一」の暦と「唯一」の正統;義帝殺害と漢天下統一の年代;「越」の正統と天下観 ほか)
第2章 秦始皇帝の「虚」と「実」(秦天下統一の道筋;埋もれた式典;改元しない始皇帝 ほか)
第3章 新しい春秋戦国時代像(二つの称元法と複数の暦の解明;失われた『竹書紀年』の復元;封君紀年の発見 ほか)
終章 司馬遷の年代整理を復元する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
7
史記について2900箇所近く年代について議論できる箇所があり、その3割が矛盾を抱えるらしいが、その矛盾を解決する著者の論に基づいて整理すると見えてきたことが記載されてます。3章あり、楚漢、始皇帝、春秋戦国のことです。楚漢の越帝のところは考えすぎな感じがしました。まだ蘇秦、蘇代兄弟で勉強中眠くなったら錐で股を刺したのは弟の方というのはなかなか興味深かった。2021/01/30
shizuca
3
これはゾクゾクした面白さ。キングダムをイッキ読みしてから史記を読むのに、そういえば積んでたなぁと先に読み始めたら面白くてじっくり読みました。過去が残したものに気づくこと、その知る史料が残っている奇跡、すごいなぁ。わくわくするなぁ。2022/04/01