内容説明
しのびよる不安の影に、あやうく揺らぐ心とからだ孤独な夢想からこぼれる、ひそやかな官能の匂い…わたしのなかの、見知らぬ女。女の生のかたちを捉える連作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パヤパヤ
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本短編に共通したテーマは若死にするあまり知らない若い女性、と通りすがりに受ける暴行、か。著者の初期作品群を読んで凄まじく面白かった記憶があり(私が読んだ頃この著者は既に書いていなかったので、一時古本を漁って読んだ。中でも「自由時間」は郡を抜く傑作でとにかくこの作家をあるだけ読みたいと思ったのだが、本書はほぼ気の抜けた、焦点の弱い、構造的に失敗したものに終始。かくして作家は書かなくなり作品は風化、ということなのだろうか。この作者によるあの東東京と墓の風景をまた読みたいのであと一作その線の長編が欲しいところ。2012/11/18
あや
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△2008/06/29
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