ミラクル・ファミリー

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ミラクル・ファミリー

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062086530
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

内容説明

父さんが教えてくれた、「子ども時代のしっぽ」。柏葉幸子がつむぐ、「蛍光灯の下のおとぎ話」9編。ふだんはめだたないお父さんたちが主役の、せつない家族ファンタジー。

目次

たぬき親父
春に会う
ミミズク図書館
木積み村
ザクロの木の下で
「信用堂」の信用
父さんのお助け神さん
鏡よ、鏡…
父さんの宿敵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

67
★★★「鏡よ鏡…」が一番好き。傍から見たら、バカバカしくて到底理解出来ない、身内からしたら恥ずかしくていたたまれない、けれど本人にとっては、泣きたいくらいに真剣で巫山戯る余地など微塵も有りはしない。「オヤジ」がテーマの短編集。どの話しも、父と子の柔らかなコミュニケーションがメイン。ファンタジー色の強い作品も、ちらほら。物語りとして面白い作品ばかりなので、いっそ教訓めいたトコが皆無な方が楽しめる気がする。どの「オヤジ」もほぼ100点満点なので、ちょっと辛かったな…2015/09/28

tokotoko

58
お父さん(またはダンナさま)頑固〜!とか堅苦しい〜!とか変ー!!とか思っている奥さまや、そのお子さん達は、ぜひ、薬と思ってこの本を読んでみてください。いろんな味がします。苦かったり、甘かったり、ちょっと塩いのもあります。そして、たぬきやきつね、ミミズクや・・・マングース、コブラなど・・・ものすごいメンバーではありますが、みんないい…薬!?9つのお薬(お話)、どれが効いたかな?また教えてね!2015/06/28

さゆ

35
柏葉さんの書く本は児童書となっていても、微妙に大人向けだなあと改めて思う。「ミミズク図書館」が好きだなー。おもしろくって、何度も何度も読まれた本ばかりが書架にある図書館、私も行ってみたいなー。そして私が持っていった本をたぬきやきつねの子どもにも読んでもらいたいなー。大きなミミズクにも会ってみたいなー。それに比べて「木積み村」のオヤジ!!「一生懸命仕事をしていれば家の中のことなんかわかならくて当たり前」!?一生懸命仕事をしていても家族のこともちゃんと考えられるお父さんもいるし、家族の世話をしながら仕事も一生2010/09/04

emi

31
「つづきの図書館」から好きになった作家さんの、『お父さん』を主役にした家族の短篇集。児童書ですが、こちらも大人にこそ響く気がします。色んなお父さんと、お父さんが経験した少し不思議な物語が、少し溝や距離のある家族をあっためたり近づけたりする、素敵な物語。出てくるお父さんは、皆凄い人じゃなくて普通のお父さん。仕事ばっかり、話もしない、家事もしない、休みは家でゴロゴロ、テレビとお酒に夢中…でも、当たり前だけど、皆かつては少年だった。読むと少し切なくて、お父さんに子供時代のお話をしてもらいたくなるような物語です。2015/10/07

紫 綺

31
眠り猫さんやnyancoさんのコメントに触発されました。言いたいことがあってもなかなか言えないおやじたちを救ってくれるような、いいお話。ここに出てくるおやじたちは子供や奥さんたちから、多少はウザがられているけど、根っこのところは好かれているおやじばっかりで救われる。今日び疎まれてるおやじが多い中、この作品を読んでおやじの良さも少しは再認識して欲しいな。頼むから、お願いします。おやじも君たちが好きなんだから…。2010/08/29

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