宮崎勤 精神鑑定書―「多重人格説」を検証する

宮崎勤 精神鑑定書―「多重人格説」を検証する

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062085434
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「多重人格障害」鑑定に焦点をあてて、宮崎の精神問題を論じている。多重人格説が出ているという話はすでに新聞報道で知っていたが、その根拠となる宮崎の精神状態の異常さが具体的にどのようなものであるかは、これまでほとんど報道されてこなかった.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』144頁、より)

内容説明

一見、普通の家庭の「よい子」だった。しかし、なぜ、あのいまわしい犯罪を!?「別の島にいるような」といった。「夢の中でやったような」とも述べた。宮崎勤の意識は、いま、どこを漂うのか。心は何を描いているのか。事件の背景に潜む、現代の病理に迫る話題の書き下ろし。

目次

宮崎勤・作『時間』が暗示するもの
「異常」の兆し
宮崎家は「解離性家族」だった
おじいさん子
祖父の死を機に
幻視体験
なぜ彼はビデオ収集に没頭したか
「私に不思議なことが起こる…」
精神病理の根はどこに
犯行時の心理を分析する〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミナコ@灯れ松明の火

4
どれだけ家庭環境に同情すべき点があったとしても、たとえ精神病を患っていたとしても、犯罪を起こさない人の方が大多数であるという前提を忘れてはならない。過去を嘆いてもむなしいばかりだけれど こうなる前にできることがあったのではないか、、と悔やまれてならない。2010/01/27

おい

3
直接取材がされていないため、ツメが甘いが、事件のわりに関連書籍が少ないため、貴重な書籍である。 ★★★2014/08/17

猫のママ

1
この本の目的は事件の概要を述べるためでもなければ鑑定書の要約をするためでもない。それを誤解している感想があるので明記したい。これは事件と同時代を生きて取材した記者が鑑定書を通じて犯人の精神状態を理解しようとする本だ。鑑定書を紐解く中で、鑑定者たちが犯人と向き合った姿勢に専門家としての矜持を読み取った瀧野さんに感銘を受ける。犯人に人間として怒りを覚えながらも冷静な筆致で鑑定書の正誤を判断しようとする良書。非常に優れた新聞記者なのだと思う。最近ではこういう優秀な記者が非常に少なくなってしまったのが残念。2022/05/29

ままりん

1
もう少し突っ込んだ事が知りたかったが、作者の独自の視点で書かれていて、事件について知るには良いと思った。何だか淡々とした感じの文章で読みやすくはある。2016/06/21

fut573

1
以前から興味があった本。宮崎氏の自作小説や、子供の頃のエピソードを読んでちょっと泣きたくなった。宮崎勤に同情する日が来るなんて思わなかった2009/04/13

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