内容説明
1989年(平成元年)4月、病室の一角のわずか一ベッドから始まったホスピスの試み。それはやがて、専用の病室を有し、そして独立した病棟を構えるまでになった。病む人自身が、その人らしい、最後の輝かしい「生」を送ることができるように、と力を尽くすスタッフ、ボランティア。支援する数限りない人々の善意。その軌跡を、本書は、機関誌『聖ヨハネ・ホスピス通信』の中にたどる。
目次
創刊号1990年10月10日―それはささやかな一歩から始まった
第2号1991年2月20日―さまざまに描かれるホスピスの姿
第3号1991年6月20日―ボランティアは何を思う?
第4号1991年10月12日―ナースの応募、専任医師の参加
第5号1992年2月20日―具体化する新病棟建設
第6号1992年6月5日―「痛みをとる」とはどういうことか
第7号1992年10月20日―本人納得型が本来の在り方
第8号1993年2月20日―遺された人々の集い
第9号1993年6月20日―「在宅死」が可能な条件
第10号1993年10月20日―主婦の感覚が医療を救う〔ほか〕