内容説明
昇進、異動、採用の権限を社内のひとつの組織が独占することは、弊害あって一利なし。人事部を解体することこそが、企業の活性化と社員の利益に直結する。石橋湛山賞を受賞した著書が日本型人事管理に鋭く切り込む。
目次
第1章 サラリーマン自立の時代
第2章 機能障害が生じている人事部
第3章 企業内での能力形成の限界
第4章 誰をどう評価し、昇進させるか
第5章 誰を採用するか
第6章 企業研修はなぜ必要か
第7章 労使関係と従業員福祉の見直し
第8章 人事部のない会社とは
第9章 官の世界にも人事部は必要なし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Uzundk
2
内容としては高度成長期の一括採用、社内教育、年功序列が今適していない理由の列挙であるが、経済成長率によって人材の育て方/確保の仕方が変わるものであると言う認識が社会に出るあらゆる人に必要なのだなという形で再認識した。年功序列は高度成長時に確保が難しい熟練人材を社内でコストをかけて育てることで成長に対応し、その教育コストを持ち逃げされないために年齢が上がったら(≒熟練度が上がったら)仕事量以上に払うものであると解釈をする。成長する時期なら確かにこの方が規模拡大の見通しは立つだろうと思う。2015/07/24
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