内容説明
巨大企業が滅んだとき―その内部にいた者しか知り得なかった具体的事実。信じられない無責任と腐敗を目撃した元スチュワーデスが、迫真のエピソードで初めて明かす「消滅」への道筋。パンナムに起きたことはどの企業にも決して例外ではない。
目次
第1章 内部からの綻び
第2章 栄光の軌跡
第3章 バッド・ラック(不運)
第4章 歴史の必然
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
23
世界を代表する航空会社であったパンナム。スチュワーデスとして長年勤務した著者が興亡を語る。民間航空創生期から発展してきた同社は全世界に路線を拡げ、世界に君臨。社員に対する超手厚い待遇の一方、同社の機内サービスは一部に尊大だとの評も。拡大する需要に応えるため巨人機B747をいち早く導入するも、就航間もなく石油危機に見舞われ、盤石であった経営に陰りが。思い出した。隣席の老婦人がスチュワーデスに機内が暑いと苦情を言ったら、座席ポケットから脱出手順を描いたシートを取出し、これで扇げと。(笑)!日航じゃできない。 2018/09/30
sattoshik
3
読了 上司からお薦めされて読んだがどの会社も今の状況にあぐらをかいては行けないと肝に銘じなければと思う。特に公共交通機関の場合利益を上げることと使命を果たすことはトレードオフであるが、利益を当たり前のように上げることを当たり前だと社員は感じてはいけない。 社員を守ることも大切だが会社として経ち行くため考え続けなければならないと改めて感じた。 ただ、文章は非常に読みづらい。いきなり物語も変わりかなり分かりづらい文章だっただけに読み終わるまでに相当時間がかかってしまった。2022/07/12