絵本平家物語

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絵本平家物語

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  • サイズ A3判/ページ数 179p/高さ 28X30cm
  • 商品コード 9784062079747
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0070

出版社内容情報

平家物語の名シーンを題に描かれた絹絵と、平家物語各巻のあらすじで綴り上げた現代版平家物語絵巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

388
「祇園精舎」に始まり「女院死去」にいたるまで79葉の絵で語られる『平家物語』。全体では見事な平家物語絵巻を構成する。冒頭と最後は寂しい墨絵風の絵、中は煌びやかな赤と金が朧な幻想の中に浮かび上がる。色彩と構図の工夫も見事。また、公達や武将たちの一人一人がマッスではなく、それぞれが個としての勲しと哀しみを湛えている。水彩でこれほどのことができるのかと驚きを持って眺めるとともに、水彩ならではのタッチに魂を奪われ、まさに眼前に平家の「綺羅」の終わりを堪能するのである。2020/04/08

たまきら

48
ギャラリーエフで友吉鶴心氏の薩摩琵琶や、能で切り取られたシーンを通じ平家物語にふれてきたけれど、読むのはこれが初めてです。私には平家物語は、私腹を肥やし驕り高ぶった者たちの生きざまを静かに見つめる諦観の書のように感じました。広く俯瞰気味に描かれた美しい挿絵の効果だと思います。人の喜びも悲しみも、こうして風景とともに描かれているとなんとちっぽけなものであることか。懸命に生きてる嵐のような日々も、過ぎればただ、風が吹いているようなものなのかもしれません。勉強になりました。次は…もっと掘り下げてみたいなあ。2024/01/18

Shoko

31
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとえに風の前の塵に同じ」 平家物語全12巻の名場面が安野光雅により79枚の美しい絹絵と易しい文章にまとめられた作品。予約した図書館で受け取った時の重厚感には驚いた。借りられる2週間の間ゆっくりと堪能しました。2020/06/07

Tadashi_N

25
オリジナル版を観て良かった。2021/05/22

風に吹かれて

21
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり…と始まる平家物語。79場面を絵画化し絵画場面を含めて143章の文を原典の流れに沿って配列。 『平家物語』を読み込んで書き下ろされた安野氏の文章は簡潔で読み心地もよいと感じた。そして、もちろん絵の素晴らしさ。背景を簡略化し、戦う武士らが丁寧に描かれている。ひとりひとりの命を表現するかのようだ。いくつかの場面で巧みに使用される「金色」も印象に残った。稲妻だったり月の光を受ける靄だったり…。 →2023/01/10

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