内容説明
ヒトのこころもキリンの首のように進化してきた。いまあなたは遺伝子を超えて自分の意志を持てるか。人間に対する考え方が革命的に変わる、新パラダイム。
目次
モラルは自然淘汰の産物か
ノンゼロサムの社会
村の排他性から大都市の冷たさへ
恐れの裏に野心がある
サルも政治に熱中する
だれも知らないウソと自己欺瞞
勝利は苦く後ろめたいもの
過激にシニカルな進化論
神なき世界の新しいモラル
「自然な」ことなら許されるのか
遺伝子から解き放たれるまで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
25
下巻になってタイトルにあるモラル、そして社会の話題が中心になる。哲学や道徳も今や進化心理学抜きには語れないことを改めて実感する。元々は著者の「なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学」がおもしろかったので遡って本書を手に取った。下巻の最後は宗教の話題であって後に仏教・マインドフルネスの本を出版したことになる。その繋がりもおもしろい。2022/01/22
大竹 粋
7
シニカルに捉えつつも希望を失わせない筆致で楽しめた。なぜ利己的な遺伝子からモラルが生まれ、はってんしたのか、推理小説のようにどんどん読み進めることができた。この後なぜ今仏教なのか、を味わう。2022/11/22
GASHOW
4
人類はもともと、一夫多妻だった。一夫一婦制は、女性にとっては不利であり、男性社会での妥協の産物だった。この本が世界でベストセラーになる理由がここにある。2015/12/17