内容説明
仲嶺汀子は、沖縄に生まれながら、夫を亡くして25年目に初めてエイサーを見た。その感動か亡夫のためのティサージを織り上げた汀子は、久米島での一人の老婆との出会いによって首里織に生涯をかけることになる。また、昭和20年10月、疎開先の熊本で生まれた与那城尚子にとって、沖縄は戦後の復興と共にあった。それは苦い失恋の体験を含むものであったが、備前焼の人間国宝・栗原香次郎の教示により、尚子は八重山上布の伝統を竹富島の老婆から受け継ぐこととなった。女のひたむきな情熱を描く感動の長編小説。
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