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内容説明
1986年4月26日午前1時23分すぎ、4号炉が爆発した。10年目の完全レポート。
目次
1章 報告された「真実」
2章 住民の避難
3章 避難地区の拡大
4章 汚染の規模
5章 環境汚染と食品汚染
6章 事故の原因究明
7章 事故の真相
8章 自然界の異変と体内被曝
9章 放射能恐怖症
10章 様々な病気の発生
11章 小児甲状腺ガンの多発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tougeichan
4
この全体主義国家で起こったチェルノブイリ原発事故での放射能漏れの、あらゆる生物への何十年にも及ぶ影響の言語に絶する怖さは元より、関係者の責任のなすり合い、国家の事実の隠蔽等々空恐ろしくなる内容の調査本である。この種の感想は軽々には言えないことが多くて、制限次数内では書けないので、文中から、心に矢が突き刺さった文を。「産業として成立する為には、もし放射能が放出されても、されていないと言い張る必要がある。中略、人類の健康に悪影響を及ぼす可能性は切り捨てる必要がある。専門家、科学者の役割はここにあるのだ」と。2012/02/28
つよっし
2
「はじめに」、「経過」、「あとがき」を中心に全体流し読み。 事故が86年、本書発行が96年、今11年。 感想「根本は何も変わっていない」壮大なる人災。隠蔽と問題先送りの歴史。 福島原発事故もまた同様に風化されるのか? 個の無力感は否定できない。対抗できるのは当時には無かったネットによる民衆蜂起か。 2011/04/02
なつ
2
原発が怖くなった。2010/05/15
よつば
1
当初、事故原因は運転員のミスだと言うことにされた。 それに関しては、ソ連だけではなくIAEAも共犯。 実際には構造上の欠陥だった 今でも次の事故にどう対処したらいいかのか分かっていない 消防士や原発作業員が動員された。 水をかけたり砂をかけたり、 いろんなことをしたが、 あの消化活動が本当に役に立ったのかどうか と言う事さえわかっていない 火災鎮火の原因は消化活動による水でも、砂でも、鉛でもない。 火が消えた理由は燃えるものが全部燃え尽くしたからと言うことだ2022/07/17
locust
1
事故の過小評価、隠蔽体質は今の日本と変わらないことを痛感した。今の政府や東電の対応を見ると、むしろチェルノブイリの時より悪いことのほうが多い気がしてならない。これから日本にチェルノブイリと同様のことが起こると考えると、とても子供にとって安全に暮らせる国ではないと思う。
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