内容説明
佐佐木茂索と小島政二郎の愛憎を軸に、キラ星のごとき大正文士を活写する痛快無比の文芸ノンフィクション。
目次
1章 文学修業
2章 茂索登場
3章 文壇進出
4章 関東大地震の年
5章 『含羞』と『春の外套』
6章 「新時代」の風
7章 『新居』と『天の魚』
8章 芥川龍之介の死
感想・レビュー
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rbyawa
1
j053、全体的に良い本とは言いにくいところもあったものの、これを「芥川の弟子」とされた(年齢差も少なく師事扱いは相当ではないかな、ただし出版社から芥川関係者として扱いが丁寧だった事実はある)、佐佐木茂索と小島政二郎の本というより同時代の華やかではない文士の世界として見るとさして悪いところもないかな…。まあ、特に気になったのが作家たちにテンション低い態度を取っていた佐佐木さんが「純文学に邁進しすぎて燃え尽きた人」として丁寧に形成されていた辺りかな…妙に思い込みが激しかった小島くんに関しては異論はないです。2019/05/22
susie
0
講談社、1995.10.12.2011/06/26