Graphic fiction
シティ・オブ・グラス

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  • サイズ A5判/ページ数 129p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062076401
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

【内容紹介】
ポール・オースター原作
手に汗握るこの戦慄
傑作を読む。コミックで読む。凄い!目からウロコのおもしろさ。

ミステリーの新しい形が、この、ポール・オースター作『シティ・オブ・グラス』のコミック版で始まりを告げる。ネオン・リット:ノアール・イラストレイティッド(邦題:グラフィック・フィクション)、と命名されたこのシリーズでは、モダニズム、そして、ポスト・モダニズムのミステリーの名作の数々が、世界でもトップクラスのイラストレーターと作家の手によって、コミックに生まれ変わってゆく。
作品とアーティストを選択するのは、サンフランシスコで活躍する作家で編集者、『だれがJFKを撃ったのか』を書いたボブ・キャラハンと『マウス』でピューリッツア賞を獲得したアート・スピーゲルマン。キャラハンが原作からコミックへの編集を担当し、全体の基本的なデザインはスピーゲルマンが受け持っている。
このシリーズの作品に見られる言葉と形式は、その歴史をたどると、1920年代のすぐれたハードボイルドの小説に、そして、白と黒の鋭いイメージは、ひと世代あとのノワール・フィルムにたどりつく。それら2つの伝統を取り入れ、現代の味付けをしたのが、この、知的で粋な新しいフィクション・コミック・シリーズである。
第1巻に続いて、目下、デビッド・リンチ監督で映画化もされた『ワイルド・アット・ハート』に続くバリー・ギフォードの作品、『ペルディタ・デュランゴ』、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの名作カーニバル小説『悪夢の裏道』を準備中である。『ペルディタ・デュランゴ』担当は、キャラハンとスコット・ギリス、『悪夢の裏道』には小説家トム・デハヴェンとマーク・ズィンガレリが取り組んでいる。――ボブ・キャラハン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田氏

11
アメコミである。オースターのアレのコミカライズである。もともとこの原作である小説自体が不思議なもので、個々の出来事それ自体はこれといって超常めいているわけでもないのに、下手なオカルト以上に幻惑的な方向へ、渦に巻き込むように飲みこんでいくミステリーだった。これこそまさに文芸のわざ、だなんて読んだ当時は感銘を受けたものだったが、こうして違うかたちで再び読んでみると、あれ、悪くないぞこれ。そうして今度は、この話って実はコミックの手法でこそ表現できる何かがあったのでは、なんてほざいているのだから適当なものである。2019/06/05

Ecriture

10
ポール・オースターの小説をデビッド・マッズケリがグラフィックノベル化した『シティ・オブ・グラス』。 探偵小説はその始まりから都市と群衆を必要としたが、匿名性がさらに高まり、言語の意味作用も崩れ、どこでもない街の誰でもない人間ばかり登場する。作中のオースターの絵は本人に似ている。2022/05/23

袖崎いたる

2
オースターの小説の漫画化。俗な言い方をすればカフカっぽい。あるいは村上春樹っぽい。ニヒルなセリフやらちんぷんかんぷんなプロットやら。不思議の国のアリスさながらのキテレツな物語。この本に関わった人を容疑者扱いしてるのは笑ったわ。2021/08/28

borug

2
ガラスの街をコミックで。オースター自身がインタビューで良い出来だと言っていたのを見て読んでみた。絵があるのもまた良し。2014/02/19

河内 タッキー

2
小説版を読む前の予習に。コミックとは言え文字が多いが、物語の不思議な世界がよく表現されている。

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