内容説明
なぜ男は身勝手なくせに嫉妬深く、女は執念深いのに裏切るか。うまくいかない一夫一婦制、得をしているのは一体だれか。人間関係の見方をまったく変える、いま世界で話題の書。
目次
愛情という貴重な資源
オスとメスはここまで違う
男と女の別れぬ理由
一夫一婦制は女に不利である
独身男の年貢の納め時
ある幸せな結婚物語
働きアリはなぜ子孫を残さないか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
24
原著は25年前の進化心理学の本だけど古さを感じない。進化心理学の解説だけでなく、ダーウインの進化論から始まった進化心理学の発展史でもあるし、ダーウイン自身を進化心理学的に解剖する伝記でもある。著者のフランクな語り口、あからさまな具体例の数々がなんとも特徴的。上巻は男女の性差や繁殖に関する内容。絶版になっているのがなんとも惜しい。下巻レビューに続く。2022/01/22
大竹 粋
7
進化心理学、新ダーウィン理論はなんて刺激的でわかりやすいのでしょう。全ては遺伝子のせい、私のせいではない、あの事もこのことも、だからと言って人としてのモラルはどうあるべきなのか。モラルはなぜ発生したのか、その意味は、などメタ認知しながらロバート・ライトの言説に惹かれていく。「なぜ今仏教なのか」というこれまたさらに刺激的な本の前に書かれたベストセラー。この遺伝子のせいを踏まえ仏教に行き着く過程をたどりたく手に取った。この味わい深い知的刺激は大正解である。2022/10/30
GASHOW
4
恋愛論の本がたくさんあるが、その答えを知りたい人は、ここにある。遺伝子が生存のために本能とさせることと現代の文化のギャップがある。美女と不美人の戦略なども進化心理学で説明ができる。2015/12/17
女性佐藤
1
進化心理学に興味があったので入門書といいておすすめされていた本著を読んでみた。刺激的で面白いしわかりやすいんだけど、生活の中のあれもこれもそれも全部遺伝子の影がチラつ供養になって過剰にシニカルな人間になってしまいそう。2023/04/24




