東山魁夷 美の道、祈りの旅

桑原 住雄【著】

講談社（1995/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 269p／高さ 20cm
• 商品コード 9784062072557
• NDC分類 721.9
• Cコード C0070

内容説明

ゆったりと歩む、ひとすじの道。静かに語りかけ、やさしく心をうつ永遠の名画。―東山魁夷の絵とこころに迫る。

目次

１　若き日の心の軌跡
２　生と死のはざまから
３　１０の結節点
４　日本文化における東山芸術の位置
５　「旅の環」と「心の環」
６　水墨画開眼
７　障壁画家としての東山魁夷

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[James Hayashi]

武蔵美教授による東山魁夷の画歴や半生を詳述。日本画家であるが、ドイツへ留学もされている。海外に出た故に、新たな日本の発見、自分の殻をやぶることに成功したのかもしれない。絵だけでなく、格調高い文章でも知られる。静謐、深淵、透明性、崇高、抽象画でなくわかりやすい風景画など見る心を洗練してくれる色遣いとデッサン。貴重と思われるのは、製作中の写真が掲載されているため、20m級の製作がアトリエでなくその場で描かれている様子。日本の宝である。

2019/07/15