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内容説明
世代や国のちがいをこえて、人々に愛されつづけるムーミントロール。作者トーベ・ヤンソンの今日まで80年の人生をたどり、北欧フィンランドにムーミン世界のルーツを探る。ムーミン誕生のエピソードや、ムーミンの仲間たちの徹底紹介、物語を読み解く年代記なども盛り込んだ、ムーミンのすべて。9歳から99歳まで。
目次
第1章 ムーミンたちの住むところ
第2章 ムーミンとその仲間たち
第3章 ムーミンの誕生
第4章 ムーミン谷年代記
第5章 素顔のトーベ・ヤンソン
第6章 ムーミンはいまも
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
411
ムーミンの故郷スオミ(フィンランド)の風景と伝承、ムーミンの仲間たち全員集合、ムーミン誕生記、トーベ・ヤンソン伝など盛りだくさん。ムーミン大百科の観を呈する。ごく初期の鼻の長く随分と陰鬱な印象のムーミンやナチス・ドイツのフィンランド撤退を柱の影から覗き見るムーミンなど歴史的な絵もあって実に興味深い。一方、「ムーミン谷年代記」の絵はカラフルな中にも幻想を秘める。まさにムーミンの世界ならでは。最後にはムーミン・グッズやムーミン関連施設の紹介まで。2021/01/16
keroppi
92
「ムーミンたちの住むところ」として紹介されている北欧の風景と季節の移り変わりが美しい。そして、ムーミンに登場するキャラクターたちやストーリーの解説が分かりやすく、トーベ・ヤンソンの生涯も簡潔に語られている。写真も多く、ムーミンを知るにはもってこいの本だ。北欧という土地とトーベを取り巻く人たちが、ムーミンの世界を作り上げているということがよく分かる。だからこそ、他の誰にも作れない世界であり、世界中の人々に愛されているのだろう。2022/01/20
榊原 香織
90
ムーミン世界のガイドブック。 ほぼすべて、これで分かります。 ”本当に大切なことがあれば、ほかのことは無視していい”トーベの言葉です。 強い人、芸術家の魂。 フィンランドの森のキノコで美味しいのは、コルバシエニ(アミガサタケ)、カンタレッリ(アンズタケ)、タッテイ(ヤマドリダケ)2021/03/30
はるき
17
子供の頃買ってもらった思い出深い本。新作のアニメも面白いですが、創造の余地がある原作がやっぱり一番好きだな。いつか行きたい、フィンランド。2021/11/18
mahiro
14
美しいフィンランドの風景や人々の暮らしを写真で紹介し作者の生い立ちやムーミンの世界、作品を紹介している。清澄だが暗闇を抱くフィンランドの森、その中に秘やかに生きる小さき者達の世界は作者の想像と伝承の中から生まれてきたものだ、この作品を読んだのは高校生の頃だったが児童文学にしては難しい哲学的とも思える言葉に惹かれた。好きなのはスニフだった、笑われ者的キャラなのだけど繊細で優しい面や恐がりのくせに子猫の為に危険な外に飛び出す所など・・懐かしい作品だ又全巻読み直したくなった。2020/08/04