内容説明
吉川英治文化賞の佐々木徳夫が編むおかしくて、ペーソスがあり、時に心に突きささる202話。
目次
つづ馬
喉仏の謂れ
六十の赤児
さし木
よめさえすれば
耳垢取り
天狗鼻
夫婦でない〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
1
庶民のあけっぴろげの艶話もいいものだ。昔は娯楽がセックスだったんだと感じる。艶笑落語と同じ話があるのは、だれが広めていたのだろう。2010/08/10
abaoaquagga
0
語り口調を忠実に再現したテキストで読む、202本(同じ話の派生形を除くと167本)もの日本"裏"昔話。お馬鹿で助平な老若男女の滑稽さを笑うもよし、当時の庶民生活を知る資料として用いるもよし。肩まで届く大魔羅や、己の手に孕まされる話、果てはヴァギナ・デンタータまで。締めの「こんで、えつこ、さげだ。」「どんどはれ。」がだんだん癖になる。巻末には語り手の住所を全員分掲載。それが一番びっくらこいた。2024/10/10